クリストファー・パークニング

2021年1月6日

クリストファー・パークニング Christopher Parkening
1947- U.S.A.

 

私が最初にギターに興味を持ったのは1959年の事、従弟のジャック・マーシャルの演奏に感化されたといえます。

 

ジャックはアメリカ国内で一流プロギタリストの一人です。

彼の演奏法にひかれ、どうしてもギターを習いたいと決心するに至りました。それまでに楽器を手にした経験のなかった私、それは忘れもしない11才の時でした。

 

ジャックは、クラシックギターから練習を始めるべきだと主張しました。

そうすれば、ギター演奏の基本を正しく学ぶことが出来るし、クラシック様式をひととおりマスターしたら、あとはたやすくどんな音楽でも演奏できるというのです。

ジャックは又、彼に言わせると世界一のギタリスト、アンドレス・セゴビアのレコードを参照するようすすめてくれました。

最初にセゴビアのレコードをプレゼントしてくれたのは私の父です。それを聴き終えた時、私の心はすでにクラシックギターを研究することに固く決まっていました。

ギターを買った店で、今ちょうどロス・アンジェロスに移住したばかりのスペインのギターリスト一家からレッスンを受けるよう勧められました。 彼らがロメロ一家でした。

彼らから初期のトレーニングを受けるにつれ、私はギターの魅惑的な音色に、更に深い好奇心を懐くようになりました。

 

何ヶ月か後に、いくつかのとても美しい小曲をひきこなせるようになり自分でソロを楽しんだり、ギターは生活の中で大きな喜びになりました。

特殊技術の練習にもなる小曲を演奏することによりテクニックの発展を計る。この様な方法は、私にとって練習、反復を楽しいものとし、更に大きな励みになったものでした。

 

勿論、熟達を要する特殊技術に集中した練習もおこたりませんでしたが、私の場合ほとんど、好きな小曲を演奏し完全に自分のものにするよう試みる事により、ギターを研究して行ったと言えるでしょう。

この方法が他の方法よりはるかに優れているように思います。

 

The Christopher Parkening Guitar Method Vol.1 より

PAGE TOP