アンドレス・セゴヴィア Andres Segovia


アンドレス・セゴビア Andres Segovia 1893.2.21 - 1987.6.3

 

スペインが生んだ20世紀最大のギター奏者。

画家のピカソやチェロのカザルスと並んで、20世紀スペインの最も偉大な芸術家の一人に数えられている。

音楽史研究者やギター奏者から、「現代クラシック・ギター奏法の父」とみなされている。

 

彼の尽力なしには、クラシックギターがコンサート・ホールに不似合いの、田舎の楽器と見られていただろうと見る向きは多い。

彼はギターを、ピアノやヴァイオリンと同じような地位に引き上げようと努力し、世界的に演奏され、音楽学校で学ばれるような楽器にしようとした。

また、自ら演奏技巧の上達に励んだだけでなく、教育者として、後進のギター指導にも力を惜しまなかった。

ギターの演奏水準および社会的地位を大きく上げた功績は不滅である。


私の誕生から初めてのコンサートを開くまでの道のり 

 

 

私は1893年2月21日、スペインのアンダルシーア地方ハエン県にある小さくて魅力的な村リナーレスでこの世に生を受けました。

ここで注目してほしいのは、隣の建物の入り口に大変重要なギターの店があったということです。

この巡り合わせが、おそらく私の運命の源だったのでしょう。

音楽の女神エウテルペが、私の魂の中にあの素晴らしい神秘的な芸術の種を蒔いて下さったのです。

この女神の楽器であるフルートの代わりにギターを選ぶという、一寸した不義理を私はしてしまったのですが、彼女は慈悲深く私への贈り物の芸術の種を育ててくれました。

女神はお怒りにもならず、かえってその寛容さによって彼女の品の良さと心の広さをお示しになったのです。

私の家族は私をグラナダに連れて行きましたが、そこで私は美の世界に目を開きました。

そこではギターのテクニックを教えてくれるような先生もなく、私は自分自身を生徒と呼び、師とも呼ぶことにしました。

生徒は情熱的で無知であり、師と言えば生徒から矢継ぎ早の質問を浴びせかけられ、無知以下の状態でした・・・・・にもかかわらず、生徒と師はそんなに喧嘩もせずに、二人の付き合いは現在まで続いています・・・・。

親切な友達にステージに押し上げられて、私はグラナダの芸術センターで初めてのコンサートを行いました。

このとき私は16歳でした。

グラナダ市の小さい新聞にのった好意的なコンサート評を読んだとき、無邪気にも私は、自分がもう世界的に有名な演奏家になったのだと思いこんだものでした。